初恋の行方〜謎の転校生〜
「ちょっと、美咲!」


友達の女が叫ぶと、川島美咲は「え?」と言い、自分で言った言葉に驚いていた。そして、


「わあ、違います。今のは、なしです」


などと慌てて取り消そうとしたが、俺はそれを許さなかった。

コイツに近付く絶好のチャンスを逃すものか……


「ダメだね。君は確かに“はい”と言ったんだから、今から俺達はカレカノってやつだ」


俺がそう言うと、川島美咲は「そんな……」と泣きそうな顔をした。


おもしろい事になったな。
コイツをどうやっていたぶってやろうか……


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