初恋の行方〜謎の転校生〜
翌朝学校へ行くと、まだ柏木君は来てなくて、私はホッとした。

どんな顔で彼に接すればいいのか、分からなかったから。


「ちょっと、美咲!」


「あ、理恵。おはよー」


「おはよー。ちょっと来てよ?」


「うん……」


理恵に強引に腕を引かれ、スクバを机に降ろすと、私達は廊下へ出た。


「何であの後メールくれなかったの?」


「ごめん。今日、会って話そうと思って……」


「じゃあ話して。“嫌われた”って、どういう事なのか」


「うん。あのね……」


私は昨日の事を、時間がないのでかい摘まんで理恵に話した。

話し終えると、理恵はプンプンと怒っていた。


「何よ、それ!? 自分からキスしたんでしょ? 何様のつもりなのよ、あいつ!?」


「ちょ、理恵、声大きい!」


するとそこへ、柏木君が本庄さんと並んで歩いて来た。


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