初恋の行方〜謎の転校生〜
「約束、守ってくれますか?」
「ああ、守るよ」
「じゃあ、大人しくします」
柏木君が手を放すと、私はさっきと同じく、仰向けになり、両手で顔を覆った。
「すぐ終わるから」
「はい」
こんなの恥ずかしすぎるから、本当に早く終わってほしかった。でも……
「あいつら、女子にこんな傷付けやがって……。手加減しなきゃよかったぜ」
その呟きがなんだか嬉しくて、私は指の隙間からそっと柏木君を覗いてみた。
彼は怒ったような顔をしながら、湿布薬にハサミを入れていた。
そして、切った湿布薬を私の腿に貼って……
「ひゃっ」
湿布薬がすごく冷たくて、思わず私は声を出していた。
「染みたか?」
「あ、いいえ、すごく冷たくて……」
「ああ、そうか。腫れて熱持ってるからだよ。悪いけど、我慢な?」
柏木君って、優しいんだ……
私は「はい」と言って顔から手を退かし、しっかり目を開いて柏木君を見つめた。
「ああ、守るよ」
「じゃあ、大人しくします」
柏木君が手を放すと、私はさっきと同じく、仰向けになり、両手で顔を覆った。
「すぐ終わるから」
「はい」
こんなの恥ずかしすぎるから、本当に早く終わってほしかった。でも……
「あいつら、女子にこんな傷付けやがって……。手加減しなきゃよかったぜ」
その呟きがなんだか嬉しくて、私は指の隙間からそっと柏木君を覗いてみた。
彼は怒ったような顔をしながら、湿布薬にハサミを入れていた。
そして、切った湿布薬を私の腿に貼って……
「ひゃっ」
湿布薬がすごく冷たくて、思わず私は声を出していた。
「染みたか?」
「あ、いいえ、すごく冷たくて……」
「ああ、そうか。腫れて熱持ってるからだよ。悪いけど、我慢な?」
柏木君って、優しいんだ……
私は「はい」と言って顔から手を退かし、しっかり目を開いて柏木君を見つめた。