悪魔な彼女と俺様彼氏。
自分から話しておいて、なんなの。この人!!

…麻美だからいいけど。


バッグから弁当を取り出して、屋上に向かう。

トン トン トン

階段を上る音が響く。


ガチャ

ドアを開けると、ふわっと風が体に当たる。


「気持ちいー!!」


「屋上、久しぶりだね」


ふうっと地面に息を吹いて、砂を飛ばす。

座ると、コンクリートがひんやりと冷たい。
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