悪魔な彼女と俺様彼氏。
麻美は生太に突進して、


「ねぇ、どうなの? 美羽となんで?好きなの?」


必死に聞いていた。

誰も答えない。


「ッッ………!」


麻美は悲しそうな、寂しそうな……そんな顔をしてあたし達を見た。

そしてゆっくり、


「分かってた…分かってたんだよ…あたしは……」


そう言った。
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