色恋


-真希side-


雪の姿が見えなくなると、すぐに海波君が行き着けだと言う、小さな喫茶店に入った。


「良い雰囲気のお店ね」

「だろ?」


そう言って、微笑む海波君の顔は何かを躊躇っているようだった。


「じゃぁ、海波君。心の準備は良いわね?」

「……あぁ」

「実は―――」


< 106 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop