色恋


何か嫌な予感がする。

逃げなきゃ……!

そう思って、咄嗟に身を翻すといきなり腕を掴まれた。


「何か用ですか?」


動揺を悟られない様に、なるべく冷静に聞いた。


「ちょっと、あたしたちについて来て」


それだけ言って、私は返事する暇もなく、屋上に連れて行かれた。


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