色恋
「あ……!」
海波君!
嫌、助けて!!
私、最後まで海波君の事、考えてる。
変なの……。
一生理解出来ない人だと思ってたのに……。
好きになる事も、あるはずなかったのに……。
そういえば、海波君。
何度も私の事、助けてくれたな……。
それが、海波君に恋した、理由の一つかも……(微笑)
本当、出会いって不思議……。
「ゴメンなさい、さよなら海波君……」
私は落ちる瞬間、呟いた。
その言葉は、呆気なく風に溶けた。
でも―――