色恋


「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ……!」


俺は息切れをしながら、屋上の扉を開け放ち、叫んだ。


「紺野!」


すると、紺野と目が合った。


俺は咄嗟に手を伸ばした。


「「「「「海波くん!?」」」」」


女たちの驚いた声が聞こえた。

俺は走りながら、チラリと見ながら、もう一度紺野を呼んだ。


「紺野!!」


パシッ!


紺野の腕を掴んだ。
そのまま、紺野を勢いのまま引き上げた。


< 130 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop