色恋


「送ってくれて、ありがとう」

「あぁ」


警備員に気付かれないように、学校を出て紺野を家まで送った。


「……なぁ、明日迎えに行くから、家に居ろ」

「え……?」

「じゃぁ、お休み」

「あ!ちょっ海波君!?」


俺は、紺野にそれだけ伝わると、背を向けて歩き出した。


< 139 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop