色恋


『キャ----!海波君、おはよ~~ぉ』


猫なで声だ……
そんな声、いったいどこから出るのよ。

はっ!
てか、今海波君って言わなかった……!?

どうしよう!
まだ、話し掛けられる状態じゃないのに……!!

一人焦っていると、聴いたことの無い声が聴こえた。


「うるせぇ-よ。黙れ。そして、退け」


え……
今の声って、まさか……

海波君……?


「海波!女の子にそんな事言ったらダメだって、いつも言ってるじゃん」


今度は正反対の明るい声。


「んだよ、水原。お前も相変わらず、うるせぇ-な」


不機嫌だ!物凄く機嫌が悪い!!

て言うか、別人!!


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