色恋


「気にすんなって……」

「ん……?海波、どうした?」


俺が思わず呟くと、水原が敏感に反応した。

だが、俺の耳には水原の言葉は届かなかった。


ガタッ!


「そういう訳にはいかねぇ-だろ」

「お、おい!海波!?」

「悪ぃ、水原。俺、もう帰る!」


そう言って、カラオケ店を飛び出した。


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