One STEP
あたしはあんなに輝くことができない。
足を引っ張るのは嫌。
迷惑はかけるのは嫌。
あのキラキラを、汚したくない。
だから…あたしは…
「ねぇ…琴子ってばぁ…」
本当に早く帰らないと来てしまう。
せっかく気持ちよく終えたんだから、あたしがこの気持ちをしっかり伝えるのは今度にしたい。
さっきから必死で琴子に呼びかけているあたし。
だが琴子は大泣き中。
まったくあたしの声に耳を貸そうとしない。