One STEP
明日こそバイト探しに行こう。
そう決め電気を消すと、あたしは大人しく布団に潜り込んだ。
頭まで毛布を被った。
ぎゅっと目を閉じて身を小さく固める。
こんな気持ち消してしまおう。
演劇部?なにそれ?
そう、なれるくらいに。
元からなかったことにしよう。
もう話しかけられることはないだろうから。
あたしは自分の決めた道を行く。
途中でずれたりなんてしない。
だからもう、忘れてやる。
忘れてやるんだから…。