One STEP
認められる条件
ゴクリ。
一口ジュースを飲むと、先輩は2回手を叩いてみんなの注目を集めた。
「それじゃあ自己紹介と行きますかー」
「はいはーい!いっちゃってくださーい!」
テンション上げ上げの夏沙先輩。
またコップにジュースを注いでいる。
いいの…かな?
戸惑いながらも、あたしはジュースを一口飲んだ。
藤田先輩は一口ジュースを飲んで、ゆっくり立ち上がった。
「じゃあ、まず俺から」
バンッっと机を叩いた。
あたしは反射的に体をビクつかせてしまった。
なっ…なんなんだ…?
「藤田慎也3年!部長でっす!」
あたしはチラっと先輩を見て「お願いします」小さく呟いた。