One STEP
はたまたこっちでは。
「やっなぎっさわー♪平気かーい?」
演劇で使った棒みたいな物で、ちょんちょん突いているゆた先輩。
まるで汚いものでも突いているかのように。
またまたこっちも面白そう。
「生きてますー?応答願いまーすっよ」
今度はどこから持ってきたのか、メガホンのような物で柳沢先輩の耳元で言う。
「う゛…夏沙に噛み付かれたんだけど…」
そう言う柳沢先輩の腕には、くっきり噛み跡。
…可哀想に。