One STEP



あたしはちょっぴり膨れっ面。



なんだこの食いつきっぷりは。



いつもはこんなことないのに…


流してくれれば良かったのに…



今更下手な言い訳など出来るわけがなく。



大爆笑中のお姉ちゃんを横目に、あたしはしょうがなく口を開いた。




「入った…演劇部…」




瞬間、ピタリと時間が止まったかのように静まり返ったリビング。


あたしの落ちた箸の音がやけに響く。





…え?




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