One STEP
「予定が決まりました!」
バンっと張り出された予定表。
あたし達はソレを食い入るように見つめた。
「…えっ?」
見た瞬間、全身の血がピタリと止まった気がした。
なななな…こ…これは、いったい…
「なんでほとんど部活入ってるんですかーっ?!」
あたしの絶叫。
やけに響いたのは、他の人たちが何1つ喋ろうとしれいなかったからだろう。
ビッシリと書き込まれた予定表。
空白が指を折るくらいしかない。
そんな…あたしの夏休みが…大事な大事な夏休みが…ほとんど部活…
みんなは不思議そうな顔であたしを見ている。
視線を感じ、あたしはハタと周りを見た。
あ…あれ?
「あっそっかぁー。かすみんは中学のとき部活入ってなかったんだっけー?」
え…?
これが普通なの…?