One STEP
「ピカピカリ―――ッ!!!!」
よく分からないことを慎也先輩は叫んだ。
一体何の呪文なのかを教えてほしいものだ。
なんでも有りみたい。
あたし…何を言おう。
弥生先輩が羨ましい。
どうして参加しないんだろう。
あたしもやりたくないよぉ…
なんて、泣き言は言っていられないらしい。
あっという間にあたしの番になってしまった。
「はい、最後は香澄ちゃん」
そう笑顔で言われたもんだから、あたしも頑張って笑顔を返してみた。
引きつってるのは、誰が見たって分かるだろう。