One STEP



その理由。



それは目の前にブロックみたいに高く積み上げられたスイカのせい。


絶対食べれる量じゃない。



尋常じゃない量のスイカを食し中。



ただ今3時。


おやつの時間。



おやつはスイカのみ。


これがもう一週間続いている。



そろそろ…というかずいぶん前から飽きている。


もう美味しいとも何とも感じなくなった。



もう一生見たくないと思ってしまう、種と身が作り出す黒赤模様。



「まだまだあるからねぇ」



お婆ちゃんはそんなあたし達の状況など気づかない。



「今年は太陽がサンサンとしているから育ちがいいのよ。ボンボコボンボコできちゃってたくさんあるからいっぱい食べてね」



そう言ってはお婆ちゃんはまたスイカを高く高く積み上げていく。




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