One STEP



「!!」


あたしは慌てて上向きになる。


先輩も上向きになったのが分かった。



あたしは深呼吸を繰り返し、なんとかしてこのウルサイ心臓を静かにしようと試みる。



せ…先輩も起きてたんだ…



「なんででしょう…?疲れているはずなのに、眠れないんです」



「そっかー」



すると、先輩はつんつんとあたしの肩を突いて顔を上げた。


あたしは何だろう?と思いながら、先輩と同じところを見る。



部屋の隅っこ。


よく見ればドアがある。



あんなところにドアなんてあったんだ。


どこに繋がってるんだろう?




< 326 / 528 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop