One STEP



「今ならどこでも教室空いてるよね?」



「うーん。きっとどこでも大丈夫じゃないっすか?」



移動中、あたしは一番後ろでみんなを見守る弥生先輩の元へと向かった。



あの紙にリノアの友達として弥生先輩の名前があった。


大丈夫なのかな?と不安が湧き上がる。



一緒にやりたいけど無理してほしくないという気持ちが強い。




「弥生先輩っ」



「香澄ちゃん。どうしたの?」



…といってもどう聞けばいい?


大丈夫?できるの?辛くならない?



上手い言葉が見つからない。



「ええーっと…」



なんて聞けばいいんだろう。


こんなとき上手い言葉が出てくれば、なんて思う。




< 414 / 528 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop