One STEP




「…そうですよね」



先輩はあたしを信じてるんだ。



あたしならできるって…そう思ってるんですよね?


どうしたら上手くいくだろう?



こんなに必死になったのは初めてだ。




「…面白いですよね。みんなで1つの大きなモノを作り上げるのって」



ステージを見て言うあたしに、先輩は少し笑ってこう言った。



「そうだね。やりがいがある」



「はい」



どうすればいいんだろう。


あたし、リノアはユウヘイを目の前にしてどう思う?



〝死んじゃ嫌だ〟


〝ずっとあたしの隣にいて〟



だから、泣く。


だから…泣く?



あたしは1つ〝引っかかること〟ができた。



< 476 / 528 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop