One STEP
自然と漏れる笑み。
嬉しい。
ぐんぐん加速する。
あっという間に学校に着いてしまった。
急いで部室へと向かう。
駐輪場に自転車が数台あった。
あれはきっと先輩たちだ。
もちろんみんな考えることは一緒だったよう。
「おはよう」
「かっすみーん、おっは~」
もう全員いた。
あたしと慎也先輩がビリ。
なんか悔しい。
さすが先輩たちって感じだ。
「早いですね」
「あったりまえだよ~」
急いで机の上に鞄を置いて、先輩たちの場所へと向かう。