One STEP



先輩の声が何度も何度もリピートされる。



え? あたしはエンジェルボイス?


え?! エンジェルですかっ?!



なぜか興奮してきたあたしは、クルリンと、の声の方に振り返った。




「にゃっはー」と、猫みたいにパタパタと駆け寄ってくる先輩。




………。



一瞬本当に猫かと思った。



先輩は小動物のようなオーラを放ちながら駆け寄ってくると、



「見っけ見っけ!!かすみん、みぃーっけっ!」



スパっと、素早い勢いであたしの手を取った。



そのままクルクルと回りだす。


あたしはわけが分からず、ただ一緒に振り回されている。



え…もしやまさかの同学年…?



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