真実の書

「あなた、その手首を見せて」

「え?」

「いいから。」

「はぁ」


私は仕方なく手首の包帯を外した。

「・・・やはり」


手首に填められた金色の手輪が輝く。

「これがどうか・・・?」

「いつからこれが填まっていたの?」

「昨日からだと思います。起きたら填まってたんです」

「そう・・・」
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