真実の書
「それね、私の姉の形見なの・・・」
え?
声が出ない。
形見ってことは、もう亡くなってるって事で・・・。
「私の姉、13年前に殺されたんだ。まだ若かったけど。
その遺品の中からそのブレスレッドだけが見つからなかった。
姉が大事にしてたから、捨てることは無いと思ってたけど」
「何でそんな大事な物が私の手首に・・・?」
私は女性に訊いた。
まさか、そのお姉さんの幽霊が填めたんじゃ・・・。
恐ろしい。私、呪われた?