長身小動物系女子!
「忘れすぎだ。
ホラ見ろ、コロがこんなに怯えてるだろ。」
コロの首根っこを掴み
自分の前、港と間宮の間に立たせる。
突然背中から剥がされ、
その上間宮の前に立たされたコロは半パニックになりおろおろとし始める。
ホラ、と港が腕を広げるとひしっと港にしがみついた。
まだ体は震えて、
眉毛は八の字に垂れ下がっている。
そんなコロの頭をよしよしと撫でていると、
「ゆうばっかずるい・・・。」
と間宮から不満たらたらな声が聞こえてきた。
「日頃の行いの違いだろ。
そもそもコロはいくら人見知りだと言っても
ここまで激しい怯え方はなかなかしないぞ。
・・・・・・なにしたんだお前。」
さも当然のように港は言い、
最後の問いかけに間宮はうーんとななめ上をみて考えるそぶりをみせた。
コロを追いかけるのに必死で自分が何をしたか忘れてしまったらしい。
馬鹿だコイツ、と蔑むような視線を間宮に向けていると
コロがおずおずと話し始めた。