長身小動物系女子!

「ゆーせんぱいってホントに何でもできるね。」




「ねー。


お菓子も作れるとかどこぞの女子高生かよっ!って感じだよねー。」







一方、キッチンに残された二人は仲良く手を洗いながら、


そんな他愛もない会話をしていた。



「べんきょーもできるし、



運動もできるし、



その上家事まで・・・。」





「どこに嫁に行っても恥ずかしくないよ、あの子。」





港が神からあたえられたのはそのワイルドな容姿だけではなかった。



学年で一番を誇る頭の良さに、



天性の運動神経の良さ、




その上たまに作ってくる(主にコロにあげるため)弁当やお菓子はプロ顔負けなくらいおいしいのだ。





コロもそれを知っていて今回港にお菓子作りの協力を頼んだのだが、



改めてすごいなぁと思い、ふぅ、と息をついた。








「なんであれで彼女できないのかねー。」




もちろん港に興味ないからに決まっている。



それも知っているが、なんとなくぼそりと間宮は言ってみた。






すると横でピクリとコロが反応した。旋毛周辺の髪の毛をぴょこぴょこさせて震えている。
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