長身小動物系女子!
「あ・・・
あとは焼くだけ・・・。
疲れた・・・。」
作業開始時より少しげっそりした港は
オーブンに生地の入った型を入れボタンを押した。
「おわったあ!
うまくできるかなっゆーせんぱい。」
港にひしっとしがみつき目をキラキラさせて尋ねるコロ。
思わずそんなコロを見てかわいいやつめとか思ってしまい、あぁ。と言って優しく頭を撫でた。
もちろんそれを見た間宮はおもしろくなさそうにそっぽを向いてずるいと拗ねている。
「・・・なんだ、お前も撫でてほしかったのか?」
「そんなわけないでしょー!!
どういう勘違いだコラー!」
くっと口を器用にあげてからかってみると間宮は思いっきり噛み付いてきた。
するとコロは港から離れ間宮の元に走っていきポフッと間宮の頭に手を置いた。
「間宮せんぱいもよくがんばりましたー!」
ニコニコと笑いながら間宮の頭をなでなでするコロ。
そんなコロに感激しすぎて、可愛すぎて、目をうるうるさせる間宮。
「オ、オ、オ、オレ生きててよかったぁぁあああ!!!」
「ひゃあっ!!!」
間宮の久々の魂の叫びにびっくりして再び港にしがみつく。
港はうるさいと間宮に一蹴りくらわせてびっくりしているコロを宥める。
そんなこんなしている内にケーキはおいしそうに焼きあがり、
三人は机を囲み食べ始めた。