長身小動物系女子!
「うわぁ、おいしい!」
コロは言わずもがな大好きなチョコ系のお菓子を食べることができ嬉しそうにしている。
目じりを下げて、
おいしいからなのかそわそわしながら幸せそうに食べるその姿に
今度チョコケーキ作って持っていってやろうと港は思った。
コロの様子に二人とも癒されながらケーキを食べ始めたときに、
残ったケーキを指差して持って帰っていいかとコロは聞いた。
二人ともそんな特別甘いものを食べるほうではなかったので残りを全部コロにあげると、
嬉しそうに鞄にしまった。
「あっ、そういえばさぁー。」
間宮がコロを見ながら思い出したように口を開く。
「ずっと思ってたんだけど、
なんでコロちゃんお菓子作ろうと思ったのー?」
「あぁ、それは俺も思ってた。」
「でしょー!コロちゃん食べるの専門なのになんでー?」
コロは質問された内容にきょとんとしているが、
二人はどうやらコロが作ると言い出した当初から疑問に思っていたらしい。
そもそもコロは食べるのは好きでも今まで作ったことはないし、作ろうとしたこともなかった。
別に趣味でもなんでもないし、
バレンタインデーでもない。
疑問に思うのは当然だった。