長身小動物系女子!
そんな様子にようやく二人が勘違いしていることに気づき、慌てて止める。
「あ、う、あの、違うから!
ただこの間お世話になったからそのお礼にあげるだけだから!!」
「「は?」」
その発言に二人は同時に足を止め、間抜けな声を出した。
どうやら話を聞いてみると、
授業中に寝てしまいノートをとっていなかったコロに親切に寝ていた分のノートを全部貸してくれたらしい。
それを嬉しく思ったコロはなにかお礼をしなくてはと思い、
その結果「チョコはみんな好きだよね!!貰ったら嬉しいよね!!」と思いお菓子作りに踏み切ったらしい。
理由を聞いてホッとした二人は力が抜けて机に突っ伏してしまった。
「なんだぁー。そーゆーことだったのぉ?
オレてっきり健太郎君が好きなんだと思っちゃったー。」
さっきの怖い笑みとは一変、へらっと柔らかく笑い勘違いでよかったと小さく間宮は呟いた。
「俺も・・・。
ついに嫁に出す時が来たかと思ってびっくりした・・・。」
いつせんぱいの子供になったんだっけとコロは不思議に感じながら
二人が元に戻ってよかったと心の底から思った。