長身小動物系女子!
「ゆーせんぱいのばーか、ばーか!!」
「馬鹿じゃねェ!!
あ、コロすけチョコ二個目食べようとするなぁぁあ!!」
この会話を最後に響かせ、彼らはすばらしいスピードで廊下の奥の角を曲がっていった。
嵐のように出てきて、
うるさく喚き散らしながら(主に港の説教)
走って行ったにもかかわらず様子を見ていた高明高校の生徒達・教職員は全員、なんというかほのぼのとした顔をしている。
「コロちゃん、足速いよねぇ・・・」
「なんか今日はコロ見れたし、いい事ありそうだわー!」
「雄介君がんばって!!」
「港の過保護っぷりを見てるとオレも妹に優しくしなきゃって思うな・・・」
廊下のあちこちからこれまたほのぼのした会話が聞こえてくる。