長身小動物系女子!
いきなり飛びついてくるなと
説教をしようと体を引き剥がしにかかったがどうやってもはがれない。
「お、ま、えっ!!ひとまず離れなさい!!」
「うぇぇえっ、やだー!!」
ぷるぷると震え
その大きな体を必死に港の背中で隠そうとしている。
いつもとは違うその様子に港はコロになにかあったことに気づき、
とりあえず頭を優しく撫でておく。
近くにいた生徒が小声でこっそりと
「あたしが(ラーメン)後片付けしとくから、コロちゃんにかまってあげて!」と言い、すばやく後片付けをしてくれた。
「悪いな。」と小さく言い、
コロに視線をやると、さっきよりは落ち着いたのか目から涙は止まっている。
できるだけ刺激しないように優しくなにがあったか問うと、
鼻をスンスン言わせながら口を開いた。
「あのね、さっきね「コロちゃあああああああああんっ!!!」」
コロのセリフにかぶせるように食堂の入り口から美声が響いた。
食堂にいた全員が入り口に目を向ける。
そこには
走ってきたからか少し乱れた長めな茶髪の髪。
優しげな黒目。
港とは違いチャラくゆるい雰囲気のイケメンがいた。