長身小動物系女子!
その人物を視界に確認した瞬間
コロの目はこれでもかという位見開かれ、
声にならない悲鳴をあげた。
そして今まで以上にその体を縮こませて港の背中にへばりつく。
港もその人物を視界に入れ、
あぁ、コイツが原因か・・・と悟った。
イケメンはそのままきょろきょろ食堂を見回し、
目ざとく港の後ろに隠れていたコロを見つけ、ものすごい勢いで走ってきた。
目はキラキラと輝き、
顔はだらしないくらいゆるんでいる。
「コロちゃぁぁあああんっ!!会いたかったよぉぉぉおおおごふぁっ!!」
「それ以上コロに近づくな。変態。」
コロまでもう少しという所で両手を広げた瞬間、
港の長い足がうなりをあげてイケメンを飛ばした。
それはもう見事なまでに体が浮いた。
さっきのラーメンのように見事な放物線を描き、
無残に地面に叩きつけられた。
港の蹴りが相当効いたのかイケメンはよろよろと立ち上がり、
一歩一歩よろける体をひきずりながらコロ達に近づいてくる。
「コ・・・コロちゃ・・・」
ゾンビのようだ。
食堂にいる全生徒の心が一つになった。