君がいれば、
next-door Ⅰ
再会
「とも。久しぶり」
一年ぶりにあったこいつは一年前と変わったことと言えば,髪が伸びたことくらいだ。
あとは何ら変わりない。
私に向けてくる笑顔も,私のことを名前で呼ぶその声も,何ら変わらない。
そのことに私は少なからず安心していた。
「……久しぶり」
だからって,私は納得なんてしていない。
こいつと私はただの幼なじみであって,それ以下でもそれ以上でもないのだ。
だから,私は昨日お母さんから聞いた言葉は信じない。信じたくない!!
一年ぶりの再会だって言うのに,笑顔のひとつも浮かべない私にようやく気付いたらしい。
「…あーー,もしかして聞いた?」
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