お 姉 ち ゃ ん 、 ば い ば い 。






「ねぇ、知ってた?」






「お姉ちゃんね、毎日日記つけてたの」






「…知らない」





ユウヤが下を向く。






私は鞄から日記帳を取り出し、パラパラとページをめくる。








「『今日からユウヤと付き合い始めた。』」







その一文から、日記は始まっていた。


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