恋の相手―…*短編集



「はぁ…。」


思ってもみなかった、こんなこと。


あたしには、どうすればいいかなんて分かるわけがない。



キーンコーンカーンコーン―…


もうお昼の時間かぁ。



職員室に戻って、鞄からお弁当を取り出す。



「倉元先生。お疲れですか?」


突然、真向かいの宮内(みやうち)先生が話し掛けてきた。



「ちょっと…色々ありまして…。」


苦笑いをしてそう答える。



「あ、須藤でしょ!あいつ倉本先生のことお気に入りだからなぁ。」



須藤って言葉に反応してしまう。


「須藤は、気をつけた方がいいですよ?俺もあんまり関わらないようにしてますし。」



…はい?

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