恋の相手―…*短編集


「ねぇ…先生さ、なんかあった?」


急にそんなことを言われ思わず目を見開く。


「…いきなり、なに…?」


「いや、なんか表情違うなーと思って。」


いつも通りにしてるつもり。

けど、それはつもりであって…わかる人にはわかるのかな。


「っ。特になにもないよ。ほら、前向いて!」


無理やり頭を黒板に向かせる。



「…俺に頼ってもいいからね。」


「遠慮しときます。」



年下に頼るなんてまっぴら!

てか、生徒なんだからそんなことできるわけないじゃんね。
< 33 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop