恋の相手―…*短編集
「…なんで?俺が頼りないから?年下だから?生徒だから?」
真剣な顔付きでそう言われると、さすがにたじろいでしまう。
「ちょ…、須藤くん。授業中だから…」
そう言うと、ガタッと席を立つ須藤くん。
その光景に思わず目を見開く。
次の瞬間、須藤くんがあたしの手を引いて教室を出て行く。
何が起こったかわからず、須藤くんのされるがままについて行く。
ついた場所は屋上で、つくとすぐに手を離される。
手を離され、ようやく我に返る。
「須藤くん!どういうことよ!?」
「……」
「授業中なの分かってる?こんなことして…「…っせぇな。」
突然聞こえる低い声。