世界一可愛いお姫様





・・・・なのに!


「亜美菜ぁっ!ごめん!
実はパン買えなくてさぁっ…。
ほんとごめん。コロッケパン買ってきたから!」



1組の教室に入ってきたのはコロッケパンを3つ持ってる空だった。

空はあたしの手にコロッケパンを置いた。



「そっか。買えなかったなら仕方ないよ。
でも、誰かにあげた訳じゃないでしょうね?!」


空は優しいからあり得る。

コロッケパンを握り、あたしは空の目を見た。
けど、空はあたしの目を見ようとしない。


「あたしは甘い物が食べたいの!
こんなのいらないよっ!」


確実に何か隠している空に腹が立ってあたしは
空にコロッケパンを投げつけた。






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