世界一可愛いお姫様





「そんな!別にいいですよ。」


教室に居た空はあたしと居る時と違ってしゃんとしてた。

あたしと居る時はふわふわしてるのに。


「いーいって。お礼なんだから。」


そう言って空にクッキーを渡したのは
胸が大きくて背が高い女の人だった。


「じゃあねっ!空くん。」


女の人はそう言うと前のドアから出ていった。


あたしは後ろのドアから教室に入った。



「そーらーくーんー?
誰よ?今の女!なんでクッキー貰ってんのよ!」






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