世界一可愛いお姫様





急にあたしの声がして、空はビクッとしてこっちを見た。


「あ、亜美菜!待たせちゃってごめんっっ」


空は急いで帰る用意を始めた。
さっきのあたしの一言はまるでなかったかの様に。


「空?さっきの女の人は誰よ?」


あたしは、笑顔ながらも少し怒りながら空に聞いた。

「あー、実はさ、3年生らしいんだけど。
教室から購買まで遠いからパンが買えなかったらしくてさ・・・・
生クリームイチゴパン、・・あげちゃった・・・・。」


空は申し訳なさそうにあたしに話した。


「なんでお昼休みに言ってくれないのよ。」


あたしは空が黙っていた事に腹を立てていた





< 17 / 37 >

この作品をシェア

pagetop