世界一可愛いお姫様
急にあたしの声がして、空はビクッとしてこっちを見た。
「あ、亜美菜!待たせちゃってごめんっっ」
空は急いで帰る用意を始めた。
さっきのあたしの一言はまるでなかったかの様に。
「空?さっきの女の人は誰よ?」
あたしは、笑顔ながらも少し怒りながら空に聞いた。
「あー、実はさ、3年生らしいんだけど。
教室から購買まで遠いからパンが買えなかったらしくてさ・・・・
生クリームイチゴパン、・・あげちゃった・・・・。」
空は申し訳なさそうにあたしに話した。
「なんでお昼休みに言ってくれないのよ。」
あたしは空が黙っていた事に腹を立てていた