世界一可愛いお姫様
「だって亜美菜、怒るじゃん。」
空は口をとんがらせて、まるで子供の言い訳の様に言った。
「世界で一番可愛いのは?!」
あたしは空を見つめながらさっきより少し大きな声で聞いた。
「・・・亜美菜。」
空は少し照れた様に言った。
「なら隠し事しないでよ。
あたし、そんな事では怒らないよ。
黙ってた事に怒ってるんだよ。」
あたしは窓の前に立っている空を見つめた。
夕日が綺麗で、空がキラキラしていた。
「空のいい所はあたしが一番知ってるんだからね!
少し拗ねた様に空に言った。
「あはは。帰ろっか。」
空ってば何笑ってんのよ。