世界一可愛いお姫様
「あみなっ!じゃじゃ〜んっ!
生クリームイチゴパン〜!
これあげるから機嫌直してよ〜!」
お昼休み、空は息をきらしてあたしに生クリームイチゴパンを買って来てくれた。
「いらない。」
あたしはきつく、冷たく空に言った。
「あれ?甘い物が食べたいんじゃないの?」
空はいつも通り、あたしに優しく接する。
「いらないって。
あの3年生にあげたらいいじゃん。
あの人空が好きなんだよ。ちょうどいいじゃん」
あたしは空の目も見ず、早口で言い放った。
「・・・・なんだよ!亜美菜!妬くなよ〜っ。」
空は相変わらず、無邪気な笑顔を向けてきた。