世界一可愛いお姫様





「空・・・・ごめんなさいっ」


あたしは泣きながら空に謝った。

すると、空はあたしの背中をさすりながら、


「亜美菜が優しい所なんて俺が一番知ってるんだから。」

って、あたしの真似をしてきた。

空を見るといたずらがバレた子供みたいな表情をうかべた。


「ばか。あのね、空の一番は、あたしじゃなきゃ嫌だよ。」


あたしは少し小さな声で空に言った。


「はいはい。ちゃんと分かってるよ。
その代わり、亜美菜の一番は俺じゃなきゃ嫌だよ。」





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