向日葵の咲く頃に
短編作品です
大学生の夏休みともなれば、二ヶ月近くある事も珍しくない。

バイトしたり、遊びに行ったりもいいけれど、こういう自由且つ長い時間がとれる時にこそできる事を。

そう思って僕は愛用の自転車に跨った。

長い時間をかけて、ゆっくり、のんびり自転車旅。

都会の喧騒を離れ、穏やかに時間の流れる土地へ。

そう、誰も知らない土地へ行ってみたかった。

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