ねぇ…先生。。






「なんでまだいるの??」



私が勉強しているのに後ろでは先生が本を読んでいる。



『え…?零と一緒にいたいから。』



サラリとすごいことを言う先生。




「勉強に集中できないんですけど…?」



先生が同じ空間にいると思うと勉強なんかとても手に着かない。




『俺…邪魔??』


悲しそうに私を見つめる先生。




「邪魔じゃないけど…気になる。」



きっぱりと言った私。



『なんで?俺うるさかった??』


私は首を横に振る。



「うるさくないけど気になるの!」




『じゃあ俺帰るよ。』



そう言って立ち上がる先生。



「え…ちょっ先生?!」


私は先生を追いかける。



『大丈夫。怒ってないから。』


先生は私に触れるだけのキスをした。



『何?もっとしてほしい??』



私が俯いていると頭の上から声がした。


私は思わず俯いていた顔を上げる。


そうすると私の顔の前に先生の顔が…。


『もっとしてって言ってみ?』


ニヤッと笑う先生。



『ほら?言えって』

耳元で低く甘い声で囁く先生。



私はその先生の声に負けて呟いた。


「もっと……して…?」

先生はニコッと微笑んで私に甘く深いキスをした。



キスの合間に先生は


『れい……好きだ…大好きだ』


って呟いてくれるんだ。


でもね?


言葉に出さなくても唇から先生の好きは伝わってくるんだよ?


私の好きも先生に伝わってるのかな?




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