ねぇ…先生。。
「まったく先生は危機感なさすぎだわ」
教室に戻ると未来は呆れ顔で呟いた。
「あんな風にいたら誰かに疑われかねないのにね。」
さすがに今回のことは未来に同調する。
次の授業の準備をする私。
『まあ生徒と先生は難しいんだよ。』
いつのまにか大和が私の隣に立っていた。
「何が難しいのよ?
バレたときのこと考えるとこっちは夜も眠れないわ。」
未来は腕を組んで軽く大和を睨みつける。
『まあそうだけど向こうは先生だしな。
零がなんとかなるってことは特に何もねぇんじゃねぇの??』
本人をほっといて頭の上で飛び交う言葉。
私はそれをボケッとしながら聞いていた。
『零はどうなんだよ??』
「零はどうなのよ??」
大和と未来に同時に聞かれて少し身体がビクッと反応する。
「え…?私…??」
「そう零。本人的にはどうなのよ?」
あの…すいませんが本人的に何がどうなんでしょう?
私は何を聞かれているか理解もせず答えた。
「まぁ…あの…いいのではないでしょうか?」
未来は
「ホントにいいの?!」
って言うし、
大和は
『ほらな。いいんだって。』
って勝ち誇ったような笑みを浮かべているし
本当に、全く意味が分からない。