ねぇ…先生。。
『こいつの親はパティシエだ!!』
大和が言う前に海斗が言った。
「あっ!!そうだ!
それ前聞いた気がする。」
未来は納得顔。
大和の家はケーキ屋さん。
雑誌に載ったこともある結構有名なお店でいつも行列ができている。
『よし、できた』
大和は器用に皮むきを終えると、次々に野菜をカットし鍋に入れていく。
私と未来と海斗は手も出せず、
ただぼーっと大和の手慣れた料理さばきを見ているだけだった。
『おーい!!
西城、藍葉、川北!
清水ばっかりにやらせてたらダメだろ?』
先生が私たちのところにやってくる。
『おー!清水上手いな!!』
先生は大和の手さばきを見て驚いている。
『………どーも。』
なぜか素っ気ない大和。